【国家一般職】“最終合格”=採用じゃない!? 採用面接までのリアルな流れとは
はじめに|「最終合格したのに、採用じゃない…ってどういうこと?」
国家一般職の試験に合格した!
…でも、実はそれだけでは“採用”は決まっていません。
✅「最終合格=内定」だと思っていた
✅「合格したのに採用じゃないの?じゃー、次に何をすればいいの?」
✅「出先機関ってどこを選べばいいの?」
こんな声は、毎年よく聞きます。
この記事では、
- 国家一般職の採用の仕組み
- 合格後に自分が動くべきこと
- 採用面接の注意点
について、試験指導歴の長い筆者がリアルに解説していきます!
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【1】最終合格=採用ではない!~国家一般職の採用までの流れ~
国家一般職(高卒程度)の試験には、大まかに以下のステップがあります
- 筆記試験(教養試験+適性試験+作文)
- 人物試験(人事院が実施の面接)
- 最終合格発表
- 採用面接(採用希望の各省庁・出先機関の面接)
- 採用決定(採用面接で合格した者のみ)
つまり、“最終合格”はあくまで『採用候補者』に過ぎず、実際に職場が決まるのはこのあとなのです。
人事院の「採用までの流れ」でも書かれています。

出典:国家公務員試験採用情報NAVI(一部改変)
📌"面接が2回ある"と認識しておくのがいいと思います!→「人事院面接」と 「採用希望官庁の面接」
【2】最終合格後に“自分で”動く必要がある
国家一般職の最終合格者には、**「最終合格通知書」**が届きます(ご自身のマイページに)。
その中に、
- 合格者氏名、合格者番号、席次(合格者の中での順位)
- 「採用名簿登録」「官庁訪問」など今後の流れについての指示がある
- 採用面接についての説明など
などが記載されており、合格者本人が自分で連絡を取り、採用面接の予約をします。
→二次合格発表当日に、希望する官庁にこちらから電話して、採用面接のアポイントをとることも大切です。
📌例:九州地方であれば、「福岡労働局」「福岡法務局」「九州地方整備局」など、管轄内の出先機関を自分で選び、採用面接に申し込む必要があります。
※最終合格通知書の内容は、必ずご自身で確認するようにしてください。年度で記載内容等が変更になる場合もあります。上記内容はあくまで目安としてみて下さい。
※特に採用面接関係は志望官公庁のホームページ等にも目を通して、早め早めに確認しておくようにしましょう!
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【3】採用面接は“再び選考”です!
採用面接=ただの説明会ではありません。
省庁ごとに選考基準があり、ここで不採用になる可能性もあります。
✅ 1つの機関しか受けなかった
✅ 準備不足で面接に臨んだ
✅ 話した内容が薄かった
こういった理由で、最終合格しているのに“どこからも内定がもらえない”というケースも実際にあります。
📖関連記事:「“こんな理由で面接に落ちる?”|意外と見落としがちな落ちる受け答えとは」はこちら
【3】【国家一般職】採用までの“落とし穴”に要注意!動き出しはもっと早い!
ここまでの内容を読んでくれたあなたは…
「最終合格(二次試験合格)したら、省庁に連絡して面接すれば採用されるんですよね?」
…そんなふうに思っていませんか?
実は、そこに大きな“落とし穴”があります。
結論から言うと、一次試験の合格が出た“その直後から”動き始めないと手遅れになる可能性もあるのです。
✅ 落とし穴①:説明会の申込は“最終合格前”にスタート!
国家公務員採用試験の流れを人事院の資料で見ると(上記の「採用までの流れ」の図ですね)
- 筆記試験
- 面接試験(二次)
- 最終合格
- 採用面接(各官庁)
…となっており、「最終合格後に採用活動が始まる」と思われがちです。
ですが、実際は一次試験合格直後から採用活動が事実上スタートしているのです。
では、その採用活動とは何か?
それは、各官公庁が実施する業務説明会という名の採用活動です!
官公庁によっては、この業務説明会に参加していなければ、そもそも採用面接の選考外とするような場合もあるんです!
→つまり、2次試験合格発表後に官公庁へ採用面接の予約をしようと思っても、断られることがあるんです!
※全ての官公庁が、「業務説明会に参加していなければ採用しない」というわけではありません。
✅ 人気官庁は1日で説明会予約が満席に!?
たとえば、人気のある官庁の例では…
- 一次試験合格発表日:10月6日
- 人気のある官庁の説明会申込開始:10月7日9:00
- 受付終了:10月7日中(全日程満席)
つまり、わずか1日で締切となる省庁もあるのです(1日どころか数時間で・・・)。
「気づいたときには説明会予約ができなかった…」ということも。
✅ 今すぐ準備しておくべきこと
説明会での官庁訪問を逃さないために、以下の準備を早めに始めておきましょう:
準備内容 | ポイント |
---|---|
志望官庁の選定 | 一次合格前から考えておく(※人気官庁は特に!) |
説明会の申込方法の確認 | メール?Web?電話? → 手順をチェック |
メール申込なら | あらかじめ文面を作成しておく |
官庁の連絡先 | 「○○省 採用」で検索すれば出てくる場合が多い(官公庁の名前と採用で検索) |
訪問カードの準備 | 履歴書・面接票と同等の内容が求められます(結構ガッツリとした内容を書かせます) |
📌訪問カードは各官庁のサイトからダウンロードできます。
✅ 業務説明会は“説明”だけじゃない?
実は、官庁によっては業務説明会で“実質的な選考”を行っている場合もあります。
- 提出する「訪問カード」は履歴書や面接票並みの内容
- 担当者と面談する形式の説明会も
- 説明会に参加しなかった人は“選考外”扱いされることも
つまり、「採用面接」への橋渡しとして、業務説明会で事実上の“内々定”が出るケースもあるのです。
✅ 面接の連絡が“来る人”と“来ない人”の差
最終合格後、自分から電話やメールで面接を申し込もうとしても…
「すでに面接者は決まっています(=埋まっている)」と断られることがあります。
これは、業務説明会に参加した人の中から面接対象者を絞っている省庁が多いからです。
つまり、「採用面接の予約」も、最終合格後に自分から動くのでは遅い可能性があります。
✅ とはいえ…説明会に出ていなくても採用されることも
もちろん、「業務説明会に出ていないと絶対に採用されない」というわけではありません。
- 年度や官庁によっては、2次試験合格発表後に採用面接のアポ取りをして面接にいけるということもある。
- 特に人気がそこまで高くない省庁では、2月・3月でも採用が続いていることも
- 実際、説明会に参加していないが、面接の連絡が官庁側から来ることもある
ですので、最終合格後も諦めず、柔軟に対応できるよう準備しておくことが大切です。
✅ おすすめリソース|採用予定機関を調べるには?
「どんな官庁があるのか分からない…」という方は、
人事院の『国家公務員採用一般職試験(高卒者試験)からの採用予定機関一覧』を見ておくのがおすすめです。
👉 人事院 採用情報NAVI|2024年度 一般職試験(高卒者試験)[事務・技術区分/地域別]採用予定機関一覧
前年度の採用予定機関です。この中から志望先をピックアップし、早めに連絡先や説明会情報を確認しておきましょう!
【4】採用面接を受ける上でのポイント
✅ 第1志望だけでなく、第2・第3候補も検討しておく
→ 多くの官庁では面接枠に限りがあり、日程がかぶる場合もあるため、複数候補を持っておくのが安心。
→人気官庁の場合、面接自体に参加できない…という場合もあるので。
✅ 官庁ごとの取り組みや業務内容を事前に調べる
→ 面接では「なぜうちを希望したのか」と聞かれます。
→「地方公務員ではなく、なぜ国家公務員?」といったことも聞かれます。
📌その意味でも、業務内容や担当者から話が聞ける【説明会】には参加しておいた方がいいと言えます。
✅ 筆記や面接で使った自己PRや志望動機をベースに再構成
→ 採用面接用に「職場向け」の内容に変換する必要あり。
📖関連記事:「公務員試験の“願書”ってどう書けばいい?」も併せてチェック!
【5】実際にあった“採用されなかった”例
👤 合格者Aさん(筆記+面接で最終合格)
- 志望先を1つに絞っていた(なおかつ、説明会に参加していなかった)
- 面接の準備が不十分で、志望動機が曖昧
- 結果、不採用
➡ 他機関の面接日程がすでに埋まっており、今年度の採用枠に入れず。
✅ 対策:「できるだけ多くの機関の説明会や面接を受ける」「自己PRや志望動機を職場向けにブラッシュアップ」
【6】まとめ|国家一般職は“採用までが勝負”!
✅ 国家一般職は「最終合格=採用」ではない!
✅ 自分から業務説明会・採用面接(官庁訪問)を予約する必要がある!
✅ 採用面接は再度の選考!合格後も“動いた人”が採用される
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まずは情報を集めて、「採用までの流れ」をしっかり理解しよう!
