“やりたいことがない”けど公務員を目指す…そのままじゃ面接で落ちます
「公務員になりたいんですけど…やりたいことが特にあるわけじゃないんです」
「安定してるから、公務員を目指そうかと…」
面接練習の場で、こんなふうに言う受験生はとても多いです。
特に高校生や既卒の方は、将来のビジョンをまだ明確に描けていないケースがほとんど。
でも──
この状態のままでは、面接で落とされる可能性が高いのです。
今回は、
「やりたいことがないまま公務員を目指す人」が陥りがちな失敗と、
面接で納得される“志望動機”に仕上げていく考え方を解説します。
「やりたいことがない」は悪いことじゃない
まず最初に、はっきりと言っておきます。
やりたいことがなくても、大丈夫。
18歳や19歳で、自分の将来を完全に決められる人のほうが珍しい。
「周りが進学するから大学へ行こうかな」
「なんとなく働いた方がいい気がして…」
そんなふうに、みんな迷いながら進路を選んでいます。
だからこそ、「やりたいことがない」こと自体は、悪くない。
でも──
それをそのまま面接で話すのはアウトです。
なぜなら、公務員の採用面接では「志望動機」と「適性」が問われるからです。
面接官が見ているのは「覚悟」と「適性」
面接官は、民間の就活と同じような視点では見ていません。
- なぜうちの自治体を選んだのか
- どんな部署で、どんなふうに貢献したいと思っているのか
- その覚悟と行動力はあるのか
要するに、**「腹をくくってるかどうか」**を見られます。
だからこそ、ただの「安定志向」では通用しない。
「公務員じゃなくてもいいよね?」と突っ込まれたときに、言葉が詰まってしまうと、その時点で評価は厳しくなります。
よくあるNGパターン
ここで、実際の受験生に多い“残念な志望動機”例をいくつか紹介します。
❌「安定しているから」
→ 公務員の安定性は“副次的なメリット”であって、志望理由にはなりません。
❌「地元に貢献したいと思って」
→ それ自体は悪くないですが、“中身がない”と意味をなしません。
「具体的にどのように貢献したいか?」を話せないと、ただの建前で終わります。
❌「人と関わる仕事がしたくて」
→ どんな仕事でも人と関わります。抽象的すぎると評価されません。
志望動機を“納得される形”にする3ステップ
✅ Step1|なぜ民間じゃなく、公務員なのか?
この質問は、ほぼ必ずされます。
ここで差がつくのは、**「仕事の性質」**への理解です。
たとえば:
- 「1人ひとりの利益ではなく、地域全体に貢献する点に魅力を感じた」
- 「制度や仕組みの整備を通して、人の役に立てることに惹かれた」
- 「短期的な成果よりも、長期的に信頼を積み上げていく仕事に関わりたい」
…こういった考え方は、民間との違いを理解したうえでの回答になります。
✅ Step2|自分の経験とつなげる
「やりたいことがない」と言う人でも、
今までの部活やアルバイト、学校生活の中で大切にしてきた考え方や価値観はあるはずです。
たとえば:
- 部活動を通じて、「縁の下の力持ち」として支える役割にやりがいを感じた
- 学校行事で人をまとめる中で、「困っている人をサポートすること」に喜びを感じた
こういったエピソードをもとに、
「だから公務員の仕事に惹かれた」という流れをつくると、説得力が一気に上がります。
✅ Step3|配属先や具体的な業務まで想像する
面接官が一番評価するのは、「この人はどこで働くイメージを持っているか」です。
- 市役所の福祉課で、困っている家庭をサポートしたい
- 警察官として地域の安全を守り、子どもたちの見守り活動に関わりたい
- 消防士として、人の命を守る現場で冷静な判断力を発揮したい
このように、**「どんな仕事をして、誰の役に立ちたいのか」**を具体的に語れれば、他の受験生と大きな差がつきます。
志望動機が整っていない=不合格ではない
ここまで読むと、「そんな深い理由、今から用意できるかな…」と不安になるかもしれません。
でも安心してください。
志望動機は、ゼロから作れます。
大事なのは、「時間をかけて、向き合うこと」。
そして、独りで悩みすぎないことです。
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- 面接官がどういった点を重視するのか?
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を、1つ1つ丁寧にまとめました。
今の段階で自信がなくても、ここから整えていけば間に合います。
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「何となく目指してるけど、このままじゃ不安…」
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まとめ|“やりたいことがない”からこそ、向き合うチャンス
繰り返しになりますが、
やりたいことがないのは悪くありません。
でも、そのまま面接に臨むと、合格は遠のいてしまいます。
今からでも遅くない。
必要なのは、“自分と向き合う時間”です。
その時間を、私たちは一緒に作る準備ができています。
次に本気で挑むなら──
今、動き出しましょう。
